2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

16 bars of steel

その曲は人々の心を魅了する。 世に出れば賛美を得られた筈の其の男の人生は、虚勢と劣等感と妄執に取り付かれたものだった。それは盛大な芸術祭。 滑稽で悲劇的な、喜劇。どうか最後はハッピーエンドでありますように。そんな物語。

クロニクル・ノートの憂鬱

黒沢アキラの夜は深い。 だが、昼間は普通の高校生。 彼女が現れるまでは――。 ハルヒ。 彼女はその持ち前の破天荒さで周囲を振り回すのだ。 此度の事件も、そんな彼女が引き起こした些細な出来事だったのかもしれない。ある朝、彼女は黒いノートを持って現れ…